趣味でロードバイクを購入する際、
自転車を重くしたくないとか、夜は
走らないからと、ライトをつけない
方もいらっしゃるでしょう。
でも実は、道路交通法では、夜間に限らず
暗い時にはライトを点灯することが
義務付けられているのです!
そこで、ここでは自転車のライトの
種類ごとの付け方と、迷惑のかからない
ライトの向きについてご紹介します。
ロードバイク初心者の方で、ライトの装着や
点灯の仕方がわからない方、必見です!
自転車のライトの種類ごとの付け方を解説
自転車のライトの取り付け方の前に、
自転車のライトの役割をご紹介しますね。
■自転車のライトの役割とは
自転車のライトの役割はいくつか
ありますが、代表的なのは以下の2つです。
① 進行方向を照らして、路面や
前方の状況を明らかにする
② 自分の存在を周囲に明らかにする
そして、自転車のテールライトは、
実はフロントライト以上に重要です。
フロントライトが必要になるのは、夕暮れや
天候の悪い昼間、つまり周囲が暗い時です。
しかし、テールライトは自分の存在を周囲に
明らかにするために、明るい昼間から点灯
させることに意味があるのです。
それでは、ライトを付ける意味が
分かったところで、自転車のライトの
取り付け方をご紹介します。
■自転車のフロントライトの場合
自転車のフロントライトは、ハンドルバーに
ひとつ取り付けておけばOKです。
さらに、ライトを点滅式にしておけば、
電池式なら数か月、充電式でも1週間は
電池がもちます。
フロントライトは、文字通り前照灯として
前方を照らし、路面状況を確認するためのもの。
公安委員会の規則によると、フロントライトは
10メートル前方の障害物が目視できる光量が
必要とされています。
ただし、ロードバイクは平たんな道なら
時速35キロで走行可能な乗り物です。
時速35キロということは、1秒間に9.7メートル
進む計算ですよね。つまり、10メートル先に
障害物が目視できたとしても、1秒もない
対応時間では回避行動をとるのは難しいのです。
だから、ロードバイクの場合は、
普通の自転車の倍の光量のフロントライトを
取り付ける必要があります。
フロントライトを取り付けたら、実際に
暗い時間に近所を走ってみましょう。
ライトの取り付け位置や光量をチェック
できますので、不備があれば遠出する前に
直してしまいましょうね。
■自転車のテールライトの場合
テールライトについては、各都道府県に
よって詳細なルールが定められています。
ルールには多少の差異がありますが、
反射板が付いていない自転車であれば、
点灯するタイプのライトでなければ
いけないとされています。
つまり、点滅モードではダメだという
ことですね。
自転車の後部に、反射板と点滅する
テールライト両方つければよいのではと
考える方もいらっしゃるでしょう。
実際、法規はそれでクリアーです。
ですが、安全面を考慮するなら、
点灯ライト+点滅ライト、もしくは
点灯ライト+反射板の方が良いでしょう。
テールライトを装着した後は、家族や
友達に手伝ってもらい、後方からどう
見えるのか確認しておきましょう。
テールライトはサドル付近に装着すると、
後方からライトが見えやすくなります。
間違えると他人に大迷惑!?自転車のライトの向きには要注意!
昔のオートバイには、ライトのスイッチが
付属していました。
これは、日中は消しておき、暗くなってから
つけるという切り替えが必要だったからです。
しかし法改正され、オートバイはライトを
常時点灯しなくてはいけなくなったため、
自然とライトのスイッチはなくなりました。
自転車の場合は、乗っているときは
必ずライトを付けなくてはいけない
という決まりはありません。
ただし、周囲が暗い時や夜間には
点灯することが義務づけられています。
自転車のフロントライトは、
進行方向を照らす必要があるので、
強い光量が求められます。
ですので、取り付け位置はできるだけ
低い位置がオススメです。
なぜなら、高い位置に取り付けると、
対向車の視界を遮ってしまうからです。
おすすめの取り付け位置は、
フォーク右側もしくはハブ軸右側です。
ポジションライトは、主として点滅で
利用します。こちらのライトはハンドルに
マウントさせるのがオススメです。
最後に、
テールライトの取り付け位置について。
フロントライトは、進行方向を照らして
路面や前方の状況を明らかにすることが
主な役割です。
対してテールライトの主な役割は、
自分の存在を周囲に明らかにすること。
なので、テールライトは昼間から点灯
させていることが必要なライトと言えます。
そんなテールライトですが、どこに
取り付けるのが最適なのでしょうか。
一般的な取り付け位置は、シートポストや
サドルレール、シートステーと言われています。
もし、自転車にキャリアや泥除けを装着
している場合は、リアタイヤの上部付近に
取り付けてもよいでしょう。
ただし、ロードバイクの場合は
リアタイヤ上部は難しいかもしれませんね。
法令では、テールランプでなく
反射板のみでもOKとされています。
しかし、安全性をよりアップさせたいなら、
テールライトの効果をより発揮できる適切な
位置に取り付けることをオススメします。
自転車自体にテールライトをつけられない
場合は、自転車用のバックパックにライトを
引っかけておくという手もありますよ。
サイクルジャージを着用して自転車に乗る
場合は、背中のポケットにライトを
引っかけても良いでしょう。
テールライトを取り付ける際に
気を付けるべき点があります。
それは、フロントライトと同じで、
高い位置に光量の高いライトを付けない
ようにすることです。
そうしないと、後方からやってくる
運転者を幻惑してしまうからです。
事故を誘発することになりかねません。
自転車を運転している自分自身も、
後方からの運転者も危険にならないように
ライトは低めの位置に取りつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
自転車はオートバイのように常時
ライトを点灯する必要はありません。
しかし、夜間や日中でも暗い時には
ライトを点灯する必要があります。
できれば、フロントライトもテールライトも
両方点灯するものをつけて欲しいと思います。
さらに、高い位置にライトをつけると、
後方の走行車や対向車を幻惑してしまい、
事故につながる可能性があります。
自転車を運転している自分と、
他の走行車の安全のためにも、
適切な位置にライトを取りつけましょう。