一般的に、中学生くらいになれば
反抗期がくるのが当然とされています。
反抗期それ自体は、子どもにとっては
成長過程の一つで、特に問題はありません。
それに引き換え、反抗期がない子どもは
自分の中に感情が積もり、ある日突然
爆発することがあると言います。
反抗期がないというのは、一体
どういうことなのでしょうか?
ここでは、子どもに反抗期が無い原因や、
大人になってから起こることなどを
説明していきます。
●『反抗期とは』
簡単に言えば「自我の目覚め」です。
自立心が出来上がり始める、
成長するための一つのプロセスです。
また、自我の強くなる反抗期は、人との
コミュニケーションを学ぶ時期でもあります。
自分の意見・自己主張を外に出しつつ、
人と無闇に衝突しないためにはどうすれば
いいのか。それを日々探っているんですね。
つまり、反抗期はただのワガママでは
ないんです。親として、これを間違わず
覚えていたいものです。
では次に、子どもに反抗期が来ない
理由を説明していきますね。
●『良好な環境』
元々、家庭環境が良かった場合、
反抗期がないことがあります。
非常に羨ましいことです。
親子の価値観が合っていて、お互いに
意見を言い合える環境であれば、反抗期と
いえるものが来ないんですね。
自分の中に、言葉にできない大きな感情が
渦巻いて苦しくても、それを感情のまま
ぶつけるのではなくて、落ち着いて親に
話すことができる。
それは、素晴らしい家庭環境あっての
子どもの成長だと思います。
●『自分の心を出せない』
これは、反抗期に限らず、子どもの
性格的なものもあるでしょう。
要は、反抗期が来ていないのではなく、
来ているのに自分の心を隠しているのです。
以上が、考えられる理由です。
反抗期がないことは、全てが悪い
わけではありません。
しかし、自己主張ができない、自分の心を
言葉にできないのは、少し問題です。
自己主張ができないことは、恋愛・仕事・
人間関係など全てに影響を及ぼします。
また、自己主張や反抗ができず、感情を
ためこみ続けてしまうと、ある時に限界に
達して爆発してしまうと言います。
自分や他人を傷つけたり、最悪の場合は
犯罪に走ることも。
私の母親は、反抗期が来る前も来てからも、
いつも同じスタンスでコミュニケーションを
とってくれていました。
それが、どれだけ反抗期で苦しかった私の
救いになったか!今でも感謝しています。
子供に反抗期がこない主な理由!全く心配がいらない場合もあります!
基本的には、反抗期は必要なものです。
しかし、別の面から見ると、反抗期が
ないことによるメリットもあります。
それは「勉強」。
反抗期の子どもは、親がどれだけ
勉強したら?と口出ししたところで、
まず聞くことはありません。
ですが、反抗期のない子どもはある意味で
素直です。学校の先生や親による勉強の
サポートを、比較的すんなり受け取って、
勉強してくれるでしょう。
そうなると、問題になるのはサポート
する側です。先生の教え方が悪ければ、
いくら子どもたちにやる気があっても
成績が上がるはずがありません。
子どもの成績は、サポートの質に左右
されてしまうことを覚えておきましょう。
反抗期がないまま大人になることも!その場合に心配されることとは?
やはり、自己主張ができない大人に
なる可能性が高いです。
初めから家族とコミュニケーションが
取れている子どもは、大人になっても
職場でのコミュニケーションに問題は
ないでしょう。
ですが、意見が言えない大人になって
しまうと、理解してもらえなかったり
誤解を生んだり、人間関係で悩むこと
になります。
特に、仕事をしていく上で自己主張が
できないというのは致命的です。
上司や同僚の言いなりになって、いいように
使われてしまったり、最悪な場合はいじめに
あってしまったり。いいことはありません。
子どもに反抗期がないと感じた時は、まず
子どもとのコミュニケーションをしっかり
取るように心がけてください。
「子どもの気持ちを聞いてあげる」
これを信条に、日々過ごしていきましょう。
まとめ
専門家によれば、実は
「反抗期がないということはない」
んだそうです。その時に気付いていない
だけで、大人になって振り返ったとき、
「あ!あの時が反抗期だったのか」
と気づくこともあるとのこと。
目立った反抗期がないからといって、
過剰に心配する必要はないんですね。
ただ、我が子のために、会話をする
ことはやめないでください。
大事なのは、子どもの気持ちを聞いて
あげる姿勢を常に示し続けること。
会話そのものを楽しめる余裕を持って、
よいコミュニケーションを子どもと
築いていきましょう。