年々増えていく空き家。
それに伴って様々な問題が発生しています。
その中でも、ゴキブリ・ハエ・
シロアリ・ハチなどの虫や、
野良猫の問題は特に厄介なもの。
日常的に換気・通風が行えない空き家
では、虫害・獣害が発生してしまいます。
また、空き家対策として一番有効なのは
管理できる入居者を見つけること。
今回は、空き家の野良猫対策と共に、
入居者にとって魅力的な住宅になる手段、
リノベーションについてもお伝えします。
虫だけじゃない!空き家に猫が住み着いてしまった時の対策
猫は、自分の居場所を確保したがり、
そこに執着して居座ろうとしますよね。
飼い猫が、家の中の好きな場所で
過ごしているのを見るのは可愛い
ものですが、野良猫は別。
空き家に住み着いてしまうケースも
増えており、隣近所や管理者の方が
非常に困っているのも事実です。
「糞尿の臭い」
「車などに糞尿する」
「ペットに被害を加える」
「子どもが生まれる」
「感染症」
これらの被害が出ないよう、
野良猫への対策を紹介します。
●『猫除けグッズの活用』
「coxfox キャットガード 」
「ユタカメイク ガーデンバリア GDX」
「ユタカメイク GDX‐M
ガーデンバリア (ミニ)」
などがオススメ。
赤外線センサーで野良猫を察知して、
超音波やフラッシュライトで撃退
してくれます。
設置して1週間で、野良猫が敷地に
近づかなくなったというケースも。
猫よけネットを併用すると更に効果UP!
「ベランダネット」
「アニマルフェンスネット」
などがいいですよ。
猫のジャンプ力は強力で、1mほどの
障害なら簡単に飛び越えてしまいます。
また、小さな細い隙間にも入れるので、
猫の侵入口に猫よけネットを仕掛けて
居着かれるのを防ぎましょう。
●『環境を作る』
猫が来るのは、餌を探しているからです。
近所に餌やりをしている人がいるのかも
しれません。状況を伝えて、餌やりを
止めてくれるようお願いしましょう。
それでも止めてもらえない場合は、
市役所に相談することをオススメします。
また、雑草を抜いたり、ゴミを管理したり、
空き家の環境をクリーンに保つことも
猫対策になりますよ。
●『ボランティア保護団体』
各地域には、猫の保護や里親探しを
請負っている団体がありますので、
そこに相談してみましょう。
猫の譲渡会をやっていますし、HPで
里親募集の呼びかけをしてくれる筈です。
●『保健所』
保健所と聞くと殺処分のイメージが
強いでしょうが、保護の相談も勿論
受け付けてくれますよ。
専属の獣医もいるので、「保護したい」
という気持ちを訴えていきましょう。
また、自治体によっては市のHPなどで
猫の里親探しをしているところもあります。
里親探しから面談、適性検査、譲渡まで
してくれるところから、里親希望者と
相談者の仲介だけというところまで対応は
さまざま。相談の前に、自治体のHPを
チェックしてみましょう。
野良猫は、駆除するという選択肢も
ありますが、保護することもできます。
空き家の最も有効な対策はリノベーション!?具体的な事例をご紹介
最も有効な空き家対策は、
管理してくれる入居者を見つけること。
そのためには、リノベーションが一番!
以下に3件の事例を紹介します。
① 雨漏り補修と外装リフォーム
・一戸建て(築40年)
・リフォーム費用200万円
・施工日数48日
依頼主のコメント:
実家が空き家状態で、雨漏りはするし
劣化箇所も目立っていたので、思い切って
外装リフォームを行いました。
動物が入ってくるのか、糞があって
困るので、土間もコンクリートに変更。
草の手入れも楽になって一石二鳥です。
② 賃貸用マンションのリノベーション
・マンション(RC造)(築30年)
・リフォーム費用250万円
・施工日数40日
依頼主のコメント:
賃貸用のこのマンションは、
空き家になって5年経っていました。
内装や水回りが特に消耗していたので、
そこを中心にリフォームを行いました。
助かったのは、施工会社が家賃相場の調査や
不動産屋探しまでしてくれたこと。工事の
2週間後には、入居者が決定しました。
③ 築50年の空き家の再生リフォーム
・一戸建て(築50年)
・リフォーム費用300万円
・施工日数30日
依頼主のコメント:
この住宅は空き家になって長いのですが、
浴室の位置変更やトイレ工事、浄化槽の
設置など、水回りを中心に改修を行い、
大幅なリフォームで生まれ変わりました。
まとめ
空き家の害虫・害獣対策や、
リノベーションについて紹介しました。
まずは、現状を把握すること。
そこから、状況に応じた知恵を出し、
行動に移していきましょう。