近年、高齢者による交通事故が
とても増えていますよね。
シフトレバーの入れ間違いや、
アクセルとブレーキの踏み間違えなど、
ちょっとしたミスが自分や他人の命取りとなりますから、
高齢で注意力や判断力が低下してしまった老人は
運転をやめて免許証を返納したほうがいい場合があります。
ここでは、
最近高齢の親に車の運転をさせることが
不安になっている方のために、
事故を起こす前に
老人に運転をやめさせる方法を
紹介させて頂きたいと思います。
40 ~50代の女性の半数が父親の運転を心配している
というデータがあるようです。
高齢の車を運転する親をお持ちの方は、
ぜひ、以下の記事を読んでみてくださいね。
老人に運転をやめさせる3つの方法
好んで車を運転している老人に
無理やり運転をやめさせるのは至難の業です。
無理にやめさせるのは、
家族の関係にヒビが入りかねませんので
あまりおすすめできません。
そこで以下に、
高齢の親を比較的円満に
車の運転をやめさせる方法を紹介しますね。
① 車にかかる経費を計算して
乗らない場合と比較してあげる
車をやめさせる方法で一番良いのは、
車にかかる経費について言及してみることです。
例えば、
車を持ち続ける場合にかかる費用と、
車をやめて
公共交通機関を利用した場合にかかる費用
を比較してみた場合、
もし、公共交通機関を利用した場合が安ければ、
案外すんなり車の使用をやめてくれるかもしれません。
老人が車を使用するときは、
日用品や食品の買い出しや、通院だと思います。
車をやめてそれらを全て
バスや電車、タクシー、徒歩、自転車で代用して、
家族が協力できる時には
家族が車を出してあげると考慮して計算してみると、
車にはガソリン代や電気代などがかかりますし、
税金や車検代、駐車場代や保険代もかかりますので、
どんなにタクシー代が高いと感じても、
計算すると公共交通機関などを利用したほうが
安い場合がほとんどです。
また、もし、事故を起こしてしまった場合
どんなトラブルにみわまれるのか、
どれだけ費用が掛かるのか、
さらに、保険代はどれぐらいアップするのか
についても説明しておくと良いでしょう。
さらに、車を買取り査定してもらい
どれぐらいで売れるのか
高齢の親に伝えるのもいいかも入れません。
もし、高く売れそうであれば
親御さんが「その価格なら手放してもいいかも・・・」
と思うかもしれませんからね。
車をもち続けるよりも手放したほうが、
お金がかからず事故のリスクもなくなる
とわかれば免許を返納しようと考える
高齢の親御さんも出てくるはずです。
② 車以外の楽しみを家の近くで見つけてもらう
車の運転自体が楽しみな老人の場合は、
車の運転をやめてもらうには
車の運転以外の楽しみを
見つけてもらわなくてはいけません。
例えば、
自治会の老人会の習い事やイベントなどに
参加するのを勧めてみるのはどうでしょう。
お家の近くに楽しみが見つかれば、
少しずつ車で遠出するのが少なくなってくるかもしれません。
車で遠出しなくても
楽しめる習い事などが見つかったら、
高いお金を出して車を維持する必要がなくなり、
たまに遠出するときには
公共交通機関や家族に車を出してもらえば事足りる
と考えるようになれば、
免許を返納してもよいと考えるようになってくるでしょう。
ただし、
この方法は普段車がなくても
特に不自由なく生活できる環境で暮らしている人で、
車の運転が趣味という人に使える方法であると言えるでしょう。
③ お孫さんをダシにしてみる
最後の方法は、
お孫さんをダシにしてみるという方法です。
例えば、お孫さんやひ孫さんが運転できる年齢になり、
免許を取ったので車を欲しがっている
ということを理由に
「孫(ひ孫)に車をあげてくれないだろうか」
と打診してみると良いでしょう。
さらに、運転はこれから免許をとった孫が
必要な時にしてあげるからという理由で
免許返納と車の譲りわたしをお願いするのもいいですね。
いつもは厳しい高齢の親御さんも、
孫のためなら仕方ないと、車をゆずってあげたり、
免許を返納してお孫さんが運転する車に
乗るようになってくれたりするでしょう。
老人に運転をやめさせる時の注意点
老人だからと言って、
ただやみくもに車の運転をやめさせればいいわけではありません!
例えば、65歳以上の人が急に車の運転をやめてしまうと、
カラダと頭を使う機会がぐっと減って、
それにより頭と体の機能が
急激に衰えてしまう恐れがあるそうです。
なんと、65歳以上の人が車の運転をやめてしまうと、
要介護状態になってしまうリスクが
7倍にもなってしまうというのですから驚きですよね。
ですから、
親が年を取ったと感じたとしても運転をやめるにあたっては
たっぷりと時間をかけ、
運転をやめたとしても老親の生活が成り立つように
工夫することが大切です。
もし、老親が車の運転をしなくなってしまったことで、
出不精になってしまったら
もともこもありません。
なので、一気に車の運転をストップしてしまうのではなく、
徐々に車の運転と走行距離を控えていき、
最終的に運転免許を返納していくようにしましょう。
例えば、
夜間や雨、雪など運転しづらい時間や
天気の時は運転を控えさせたり、
長距離運転は避けさせ、
混雑しているときや狭い道、
知らない道は運転させないようにしたりしていきましょう。
そして、
免許を返納させるまでできる限り近場の
知っている場所だけ運転させるようにすれば、
家族も安心できますよね。
免許を返納すると受けられるサービスとは?
実は、65歳以上人が運転免許を返納すると
「運転経歴証明書」というものを発行してもらえます。
この証明書をもっていると、
バスやタクシーに乗るときに割引してもらえ、
金利も優遇され、
レストランや温泉施設も割引料金で利用でき、
配送料金も割引してもらえます。
そのほかにも、
お住いの自治体独自のサービスが受けられる場合があります。
これを機会にお住いのサービスを調べて、
高齢の親御さんに伝えれば、
スムーズに運転をやめてくれるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
老人が車を運転するのは心配ですが、
急にやめさせると頭や体の機能が一気に衰えてしまい
要介護になってしまう恐れがあります。
そうならないためにも、
少しずつ運転するのを減らしていき、
車がなくても出不精にならないように
家族が工夫&協力して高齢の親御さんの面倒を見ていきましょうね。